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彼も真摯な態度で、私の言葉に応えてくれました。しかし次第に酔いが回ってきたのか彼は私の耳元で囁きました。

「ちょっとトイレに行かない?」

 すると彼は私の手を引き、トイレの中に連れ込んだのです。鍵を閉めると、彼は後ろから抱きつき、激しく胸を揉みしだいてきました。私は戸惑いましたが、憧れの人の行為を制止する勇気は出ませんでした。

「手を洗面台について、腰を突き出してごらん」

 私が言われるがままにそうすると、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえました。そしてそのまま彼は強引に押し入れてきたのです。

 しかし次の瞬間、彼の顔色が一変しました。

「え? もしかして初めてだった?」

 私の太ももから膝にかけて、血がつたっていたのです。

「ごめんね......初めてだなんて知らなかったから......」

 彼はそう言って、トイレから慌てて出ていきました。それが私の初体験でした。

大好きなこの人です



9年前、高校2年生で17歳だった私には1つだけ趣味がありました。それは『ビジュアル系歌手G』のおっかけでした。当時、私はまだ処女だったこともあり、彼に王子様のような憧れを抱いていました。
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 ある日、ライブの打ち上げに偶然参加できることになり、ひと言、ふた言でも話ができたらいいなと、淡い思いを抱いていました。そして、思い切って彼の隣に座って、自分がどれだけファンかを切々と語りました。

「嬉しいよ」

 彼も真摯な態度で、私の言葉に応えてくれました。しかし次第に酔いが回ってきたのか彼は私の耳元で囁きました。

「ちょっとトイレに行かない?」

 すると彼は私の手を引き、トイレの中に連れ込んだのです。鍵を閉めると、彼は後ろから抱きつき、激しく胸を揉みしだいてきました。私は戸惑いましたが、憧れの人の行為を制止する勇気は出ませんでした。

「手を洗面台について、腰を突き出してごらん」

 私が言われるがままにそうすると、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえました。そしてそのまま彼は強引に押し入れてきたのです。

 しかし次の瞬間、彼の顔色が一変しました。

「え? もしかして初めてだった?」

 私の太ももから膝にかけて、血がつたっていたのです。

「ごめんね......初めてだなんて知らなかったから......」

 彼はそう言って、トイレから慌てて出ていきました。それが私の初体験でした。

 突然処女を失ったことは少しショックでしたが、それでも私は彼の追っかけを続けました。そして打ち上げにも何度か参加しました。私は、打ち上げの帰りに思い切って彼にケータイ番号のメモを渡しました。もしかしたら彼が電話をかけてきてくれるかもしれない、そんな思いで電話を待ちました。

 数日後、私のケータイに非通知で電話がかかってきました。電話に出ると、なんと彼でした。

「明日会おうよ」

 私は憧れの彼と2人っきりで会える喜びでいっぱいでした。

 待ち合わせ場所は新宿の某高級シティホテル。男性経験は彼だけだった私を、今度は優しく愛してくれました。一度行為が終わっても、彼は一日中何度も何度も私を抱きました。そして、その日はそのままホテルで一泊。処女同然だった私も、その日のうちに一通りのプレイは体験してしまいました。

 その後も何度も彼から呼び出され、一日中ホテルで愛し合う、という関係が続きました。でも彼からの電話はいつも非通知。私から彼に連絡を取ることはできませんでした。彼は丸一日セックスの日というのを決めているようでした。私は彼からお金などはもらっていなかったし、払ってもいいとさえ思っていました。そして彼の好みが、折れそうなほど細い子だと分かると、私は必死にダイエットをし、やつれ過ぎて、周りに心配されるほどでした。

 しかし、ある日突然、彼からの連絡がぱったりと止んでしまったのです。私から電話をかけたくても私は彼の電話番号を知らないので、どうにもなりません。体だけが目当てだったなんて、そんなことは私でも分かっていました。でも、一言でも彼と話がしたい、そう思っても、たくさんのSPが彼の周り取り囲んでいて近づけません。後から聞いた話では、彼はファンの女の子、何人かと私と同じような関係を築いていたそうです。

 周りから見たら、酷いことをされたように思われるかもしれませんが、でも私はそんなふうには思ってはいません。だって本当に本当に憧れていた彼が自分の最初の人で、少しでも一緒にいることができた、それは事実なんですから
 

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